マラリア感染、嗅覚に異常
新しい診断法開発に期待

• マラリア感染が重症化して起こる脳症では、においを感じる脳の部位に異常が起き、嗅覚が低下することを大阪大のチームがマウスを使って解明し、15日付の米科学誌電子版に発表した。新たな早期診断法となる可能性がある。
• チームのジェバイア・チョバン准教授は「人でも嗅覚異常が起きるか、臨床研究したい」と話した。これまでは意識低下や錯乱などの神経症状で診断してきたが、発症後はすぐ死亡してしまう事例が多かった。
• チョバン准教授によると、脳症を起こす熱帯熱マラリアは、アフリカを中心に年間100万人前後が死亡。日本国内でも海外渡航者らが持ち込んで年間100人ほど発症しており、死亡例もある。
• チームが高精度の磁気共鳴画像装置(MRI)でマラリアに感染させたマウスの脳を観察したところ、感染3、4日目に嗅覚が低下。5、6日目に鼻の粘膜に近い脳の「嗅球」で微少な出血が起こった。6、7日目に神経症状が現れ、24時間以内に死んだ。
• 嗅球に免疫細胞が集まることも判明。嗅球にいるマラリア原虫を感知して過剰な免疫反応が起きているとみられ、抑える治療法を開発すれば死亡率を下げられる可能性がある。

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