暴風域が温帯寄りに移動
熱帯低気圧、過去30年で

• 過去約30年に世界各地で発生した熱帯低気圧の暴風域が、北半球では北寄りに、南半球では南寄りに移動していることが分かったと、米海洋大気局(NOAA)の研究チームが15日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
• 地球温暖化の進行に伴って、暖かく湿った大気を抱える熱帯域が拡大しているのが原因の可能性がある。この傾向が続くと、温帯に位置する日本などの沿岸都市で台風被害が増加するほか、熱帯地域では逆に雨量が減って水不足になる恐れもあるとチームは指摘している。
• チームは1982-2012年の衛星観測データを分析。世界各地で発生した熱帯低気圧の勢力が最大になる緯度の変化を調べると、10年間に50-60キロのペースで赤道から両極方向に離れていることが分かった。
• 地域別では、日本を含む太平洋の全域と、インド洋の南半球側でこうした傾向が特に強かった。大西洋では30年であまり変化がなかった。
• 今回の研究とは別に、温暖化が進むと台風が強大化するとの予測もある。NOAAのチームは人為的な温室効果ガスの排出によって熱帯域が拡大していることが、熱帯低気圧の動きに変化を及ぼしている可能性があるとみている。


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