Kyodo News

12月10日

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米政権へ首都認定の抗議続く
中東とアジア、衝突も


• 【エルサレム共同】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式認定したことに抗議するデモは10日もパレスチナ自治区のほか、中東やアジアなどのイスラム教徒の間で続いた。レバノンやインドネシアでは米大使館周辺でデモが行われ、一部の参加者が治安当局と衝突した。
• 約45万人のパレスチナ難民が暮らすレバノンでは、首都ベイルートでデモ隊がトランプ氏の人形を燃やしたほか、投石し、治安部隊が催涙弾や放水で応戦。
• AP通信によると、世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアの首都ジャカルタのデモには約1万人が集結。「われわれはパレスチナ人と共にある」と訴えた。
10日、レバノンの米大使館前で抗議する人たち(AP=共同)


トルコ大統領、イスラエルを批判
演説で「テロ国家」と発言

• 【イスタンブール共同】トルコのエルドアン大統領は10日、トルコ中部シワスでの演説でイスラエルを「テロ国家」と呼び、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことへの抗議を強めた。アナトリア通信などが伝えた。
• エルドアン氏は「パレスチナは犠牲者」とし「イスラエルは占領国家、テロ国家だ」と発言。トランプ氏の決定は「無効だ」と強調した。
• イスラム色の強いエルドアン氏は、エルサレムの地位変更は「レッドライン(越えてはならない一線)」だと強く反発。5日には、イスラエルとの外交関係断絶を検討すると語った。


アラブ連盟、首都認定の撤回要求
米への対抗策は示せず

• 【カイロ共同】アラブ連盟は9日夜、エジプト・カイロで緊急の外相級会合を開催し、トランプ米政権にエルサレムの首都認定を撤回するよう求める決議を採択した。また国連安全保障理事会に、首都認定は「過去の国際合意と矛盾し法的効力がない」との確認を求めた。ただ米国との外交軍事協力関係の見直しや、米国製品の不買運動など具体的な対抗措置には踏み込まなかった。
• アラブの連帯とパレスチナ問題の解決を重視する一方で、テロとの戦いやイラン封じ込めのため米国との協調が欠かせないアラブ諸国の難しい立場をうかがわせた。


国連事務次長、NY帰任
訪朝「まず総長に報告」

• 【ニューヨーク共同】北朝鮮を訪問していた国連のフェルトマン事務次長(政治局長)が9日、経由地の北京からニューヨークに帰任した。フェルトマン氏はケネディ国際空港で記者団に成果を問われ「まずグテレス事務総長に報告する。それからだ」とだけ述べ、迎えの車に乗り込んだ。
• フェルトマン氏は5日に平壌入りし、李容浩外相らと会談した。米朝の対立がエスカレートする中、核開発を禁じた国連安全保障理事会決議を順守することなどを求めたとみられる。


米朝対立「最も危険」と認識一致
国連事務次長と北朝鮮外相ら

• 【ニューヨーク共同】国連は9日、フェルトマン事務次長(政治局長)が平壌訪問中に会談した北朝鮮の李容浩外相らとの間で、米朝対立がエスカレートしている朝鮮半島情勢が現在の世界で安全保障上の最も差し迫った危険であるとの認識で一致したと発表した。
• 発表によると、フェルトマン氏は李氏らに対し、不測の事態を回避し、衝突のリスクを減らすため対話ルートを開くことが早急に必要だと強調した。核開発を禁じた国連安全保障理事会決議の順守を要請。朝鮮半島情勢の沈静化には、誠実な対話プロセスを通じた外交による解決しかあり得ないと指摘した。


イラク解放「歴史的瞬間」
英首相が祝福

• 【ロンドン共同】英国のメイ首相は9日、イラクのアバディ首相が過激派組織「イスラム国」(IS)からのイラク全土解放を宣言したことを受け「歴史的瞬間を迎えたアバディ氏とイラク国民を祝福する」との声明を発表した。
• メイ氏は、英国が米主導の対IS有志国連合の一員として、掃討作戦やイラクの治安部隊支援で重要な役割を担ってきたと強調。声明によると、英軍はイラクで1350回以上の空爆を実施し、治安部隊の6万人以上を訓練した。
• メイ氏は、シリアに残るISが、国境を接するイラクを「脅威にさらしている」とも指摘し、イラクへの支援継続も約束した。


北朝鮮、人工衛星打ち上げ計画か
ロシア専門家に説明

• 【モスクワ共同】ロシア新聞(電子版)は9日までに、北朝鮮が人工衛星2機の打ち上げを準備していると報じた。ロシアの軍事専門家が北朝鮮を訪れた際、宇宙開発当局者から聞いたという。
• 同紙によると、ロシアの軍事専門家は11月に平壌で国家宇宙開発局の幹部らと会談し、(1)数メートルの解像度を持つ重さ100キロ以上の地球観測衛星(2)静止軌道に投入する数トン以上の通信衛星―がほぼ完成したと伝えられた。打ち上げ時期は言及しなかったが、近く実施されると分析しているという。
• 専門家は、ミサイル発射成功を考慮すれば、人工衛星打ち上げの計画には信用性があると説明している。

地上イージスで7億円追加要求
導入19日閣議決定

• 小野寺五典防衛相は10日、北朝鮮からの弾道ミサイル防衛(BMD)に当たる地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」2基導入に向けた関連経費7億3千万円を2018年度予算案に計上するため、追加要求したと発表した。視察先の陸上自衛隊仙台駐屯地で記者団に明らかにした。政府関係者によると、イージス・アショア導入を19日に閣議決定する方針。
• 経費の内訳は地質、測量調査費と、配置を検討する基本設計費など。小野寺氏は、追加要求した理由について「一刻も早く全国を常時、持続的に防護する能力を強化する必要がある」と説明した。関連経費は17年度補正予算案にも計上する。


水素発電施設が神戸で完成
世界初、市街地へ供給実験

• 来年1月に神戸市で、水素を燃料として発電した電気や熱を病院などの公共施設に供給する実証実験が始まるのを前に、水素発電のプラントが同市中央区のポートアイランドに完成し10日、記念式典が開かれた。市などによると、市街地での実証実験は世界初という。
• 実験は来年1月下旬から3月中旬までの予定で、市が進める水素を活用した都市づくりの一環。水素は発電時には二酸化炭素を排出しないため、クリーンなエネルギーとして注目されている。
• プラントの敷地は約3700平方メートル。水素だけを燃焼させたり、天然ガスを混ぜて発電したりして、安定して運用できるかを調べる。

完成した水素発電施設の前で、テープカットをする久元喜造神戸市長(左)ら=10日、神戸市


北朝鮮船長ら3人、運搬を指示か
重さ6百キロの発電機

• 北海道松前町の無人島、松前小島に11月接岸した北朝鮮船の乗員10人のうち船長ら3人が窃盗容疑で逮捕された事件で、3人が他の乗員に指示を出して重さ約600キロの発電機を島から運び出したとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。道警は、札幌入国管理局に引き渡した乗員からも事情を聴き、詳しい手口を調べる。
• 道警は同日、3人を函館地検に送検した。
• 捜査関係者によると、自称北朝鮮国籍の船長カン・ミョンハク容疑者(45)と共に逮捕された男は、船内で上位の立場にあったとみられる。カン容疑者の意向に従って2人が乗員に指示、発電機を船に持ち込んだ可能性がある。


国内最大級のLNG基地公開
福島・新地、復興に貢献

• 東日本大震災の津波被害に遭った福島県新地町で10日、11月に完成した国内最大級の液化天然ガス(LNG)の受け入れ施設「相馬LNG基地」が公開された。来年3月に操業を開始する予定で、整備した石油資源開発(東京)は、雇用などを通じて復興に貢献したいとしている。
• 基地の面積は約20ヘクタールで、LNGを23万キロリットル貯蔵できるタンク1基や気化施設などがある。福島、宮城、山形、新潟の4県に、パイプラインを通じて1日当たり一般家庭200万世帯分のガスを供給できる。
• 現在は試運転中で、この日はマレーシアからLNGを運んできた第1船の入港記念式典も開催。

福島県新地町に完成した国内最大級の液化天然ガス受け入れ施設「相馬LNG基地」=6日(石油資源開発提供)


原爆ドーム前で平和賞祝賀集会
「ICANおめでとう!」

• 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)へのノーベル平和賞授賞式の10日、広島市中区の原爆ドーム前で集会が開かれ、被爆者らが「核兵器禁止条約・ICANのノーベル平和賞おめでとう!」と書かれた横断幕を掲げて祝った。
• 広島市の平和団体が主催し、雨の中、被爆者や学生ら約100人が参加。記念撮影し、会員制交流サイトを通じて発信した。
• 集会では、広島市の胎内被爆者二川一彦さん(71)があいさつし「被爆者の命懸けの訴えが受賞につながった」と指摘。同市の高校生平和大使久永風音さん(17)は「核廃絶へのスタートだ」と訴えた。
ICANのノーベル平和賞受賞を祝い、原爆ドーム前で開かれた集会=10日午後、広島市


台湾、邦人騒ぎ航空機引き返し
4時間遅れ

• 【台北共同】10日の台湾メディアによると、9日午後、台湾北部の桃園国際空港を離陸直後のバンコク行き中華航空835便の機内で、乗客の日本人3人が乗務員の指示に従わずに騒いだため、同機は桃園空港に引き返した。3人は降ろされ、同機に4時間の遅れが出た。
• 報道によると、3人は福岡から搭乗。経由地の台湾で購入した酒を持ち込んで飲み、大声で騒いだため、ほかの乗客から苦情が出た。乗務員が制止したが、1人が喫煙を始めるなどして乗務員と口論になったため、機長が引き返すことを決めたという。


被爆者ら平和賞展示を視察
遺品のかばんやロザリオ

• 【オスロ共同】非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)へのノーベル平和賞授賞式に合わせ、ノルウェー・オスロを訪問中の広島、長崎の被爆者ら約30人が9日夕(日本時間10日未明)、ノーベル平和センターで11日から一般公開される被爆資料などの平和賞関連展示を視察した。
• 被爆者らはリブ・トーレス館長の案内で、センター2階の一角に設けられた展示コーナーを見学。広島、長崎の原爆資料館などが貸し出した、ぼろぼろになったかばんやひしゃげた弁当箱などの遺品、ちぎれたロザリオのほか、世界各地の核実験に関するパネルなどに見入った。

ノーベル平和センターで被爆資料を視察する被爆者=9日、オスロ(共同)


日本ハム大谷はエンゼルス入り
10日会見、背番号17

• 【ロサンゼルス共同】プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」で活躍し、ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指していた大谷翔平(23)がエンゼルスに入団すると8日、同球団と大谷の代理人のネズ・バレロ氏が発表した。全米も注目した去就は交渉期限の22日(日本時間23日)を前にスピード決着。入団記者会見は9日午後3時(同10日午前8時)からロサンゼルス郊外のアナハイムにある本拠地エンゼルスタジアムで行われる。日本ハムで「11」だった背番号は「17」に決まった。
• エンゼルスは指名打者制を採用するア・リーグに所属するなど二刀流の継続に最適な環境と判断したもようだ。


大谷、エンゼルスに「縁感じた」
ファン公開で入団会見

• 【アナハイム共同】プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」で活躍し、ポスティングシステムで米大リーグ、エンゼルスへの移籍を決めた大谷翔平選手(23)が9日、ロサンゼルス郊外のアナハイムの本拠地球場エンゼルスタジアムで入団記者会見に臨み「縁みたいなものを感じた。いい球団だと思ってお世話になろうと決めた。感覚的なもの。エンゼルスにしたいという気持ちが出てきた」と語った。
• 会見はファンに公開され、ソーシア監督らが同席した。大谷は早速、新背番号「17」がついた真っ赤なユニホームに袖を通し、冒頭に英語で自己紹介し「ファンの皆さまとともに優勝を目指したい」抱負を述べた。

米大リーグ、エンゼルスの入団記者会見で、ユニホームを着て笑顔の大谷翔平選手=9日、エンゼルスタジアム(ゲッティ=共同)


けがの羽生、氷上練習再開できず
五輪代表選考会出場へ暗雲

• フィギュアスケートの2014年ソチ冬季五輪王者で、11月9日に練習で右足関節外側靱帯を損傷した羽生結弦が氷上練習を再開できていないと10日、日本スケート連盟の小林芳子強化部長が明らかにした。羽生は強化拠点であるカナダのトロントで療養しており、平昌五輪代表最終選考会の全日本選手権(21~24日)出場に暗雲が垂れ込めた。
• 羽生は全日本欠場となっても世界ランキング1位などの実績があり、選考基準で代表入りが確実。小林強化部長によると、羽生は「だいぶ良くなりましたが、まだ痛みがあるため、氷上練習はできていません。治療とリハビリを頑張っています」と話しているという。