Kyodo News

11月12日

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シリア情勢で米ロ共同声明
首脳正式会談見送り、短時間協議

• 【ダナン共同】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は11日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれたベトナム中部ダナンで短時間協議し、シリア情勢に関する共同声明を発表、過激派組織「イスラム国」掃討への決意を確認した。
• 実現するとみられていた正式な米ロ首脳会談は見送られたが、両首脳によると会場で顔を合わせた際に話し合い、シリア情勢の安定化に向けた連携をアピールすることで一致した。
• 声明はシリアの主権と独立、領土の一体性を支持し、内戦の軍事的解決はあり得ないと確認、全当事者にジュネーブでの政治対話に加わるよう呼び掛ける内容。
APEC首脳会議の写真撮影に向かうトランプ米大統領(手前右)とロシアのプーチン大統領=11日、ベトナム中部ダナン(ロイター=共同)


米、南シナ海問題の仲裁に意欲
トランプ氏、越と貿易促進

• 【ハノイ共同】トランプ米大統領は12日、ベトナムの首都ハノイでチャン・ダイ・クアン国家主席と会談し、南シナ海の領有権を巡る問題で関係国の仲裁に当たることに意欲を示した。両首脳は北朝鮮の核放棄に向けて取り組みを強化するほか、貿易や投資の促進でも一致した。
• トランプ氏は中国の習近平国家主席との良好な関係に自信を見せており、中国が軍事拠点化を進める南シナ海を巡っても習氏と交渉できると考えている可能性がある。クアン氏との会談で「私は良い仲裁人だ」とアピールしたが、各国の利害が複雑に絡む問題を解決できるのか懐疑的な見方も出そうだ。


韓国、ベトナム戦虐殺に触れず
文大統領、姿勢を後退

• 【ダナン共同】韓国の文在寅大統領は12日、アジア太平洋経済協力会議出席のため訪れたベトナム中部ダナンからフィリピンの首都マニラへ移動し、就任後初のベトナム訪問を終えた。韓国はベトナム戦争時に派兵した部隊が住民を多数虐殺した過去があるが、文氏はダナン滞在中、この問題に触れず、2国間の交流拡大の必要性を強調した。
• 韓国では過去、革新の金大中、盧武鉉両元大統領がベトナム訪問時に派兵への「遺憾」を表明、保守の李明博元大統領と朴槿恵前大統領は口にしなかった。文氏は過去の政権による人権侵害の解明を進めると表明しているが、侵害に関しては革新系として姿勢を後退させた。


トランプ氏いつか金氏の友人に?
ハノイ訪問中にツイート

• 【ハノイ共同】ベトナムの首都ハノイを訪問中のトランプ米大統領は12日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長について「私は彼の友人になるよう努める。いつかそれは実現するかもしれない!」とツイッターに投稿した。
• トランプ氏は「金氏はなぜ私を『老いぼれ』と呼んで侮辱するのか。私は彼を『身長が低く太っている』とは決して言わないのに」と書き込み、自身を中傷しないよう求めた。ただ、トランプ氏は金氏を「リトル・ロケットマン」と呼ぶなど金氏をこき下ろしてきた。


南スーダン軍が食料援助妨害
反政府地域で、餓死者も

• 【ナイロビ共同】ロイター通信は12日までに、内戦が続く南スーダンで政府軍が反政府勢力支配地域での食料援助を妨害し、住民を飢えに追いやっていると報じた。国連の内部文書に基づく情報。餓死者も出ており、内部文書は「政府軍が食料を武器として利用している」と非難している。
• 最大民族ディンカ主体の政府軍は2016~17年、北西部ワウとその周辺で他民族を攻撃し、10万人以上が家を追われた。政府軍が援助機関の人道支援を妨げ、住民は餓死したり栄養失調になったりしたという。
• 内部文書は、援助の妨害が「持続的かつ体系的」に行われ「破滅的な人道状況を引き起こした」と指摘した。


シリア最後の拠点再制圧か
「イスラム国」が反撃

• 【カイロ共同】シリア人権監視団(英国)によると、過激派組織「イスラム国」(IS)は11日、イラク国境に近いシリア東部の町アブカマルを再び制圧した。シリア政権軍は9日に奪還を宣言したばかり。現在も激しい戦闘を展開しており、一進一退の攻防が続いているもようだ。
• ISは一度撤退したように見せかけて反撃し、政権軍やイラン系民兵組織などは郊外にいったん退避した。政権軍は9日の奪還宣言の際、根絶に向けた戦略的勝利だと強調していた。


カタルーニャで75万人デモ
州政治家らの釈放求め

• 【パリ共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、反乱などの容疑で首都マドリードの司法当局に身柄拘束された政治家らの釈放を求める住民らが11日、州都バルセロナでデモ行進し、州警察推計で75万人が参加した。地元メディアが伝えた。
• デモ隊は「カタルーニャ共和国万歳」「自由を」などと書いたプラカードを掲げ、拘束されているジュンケラス前州副首相ら政治家8人、独立派の政治団体幹部2人の釈放を要求した。
• 自治州は10月27日に州議会で「独立宣言」を可決したが、スペイン憲法裁判所は今月8日、違憲で無効とする判決を言い渡した。


米大統領演説は「妄言」と北朝鮮
核戦力完成へ加速の方針示す

• 【北京共同】北朝鮮外務省は11日、トランプ米大統領が8日に韓国国会で行った演説について「われわれの思想と制度を全面拒否する妄言を並べ立て、わが国を悪魔化した」と非難する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。演説への北朝鮮の反応は初めて。
• 談話は「トランプの妄言はわれわれを立ち止まらせることはできず、核戦力完成へとより速く疾走させる」と強調、核・ミサイル開発を加速する方針を改めて示した。
• 談話は、トランプ氏が「力による平和」を追求すると述べたのに対し「米国と力の均衡を実現し、主権と生存権を守るというのがわが国の立場だ」と反論した。

地上イージス導入、12月決定
政府、防衛強化へ米から2基購入

• 政府は、北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛(BMD)の強化に向け、新規装備となる地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入に関し、12月中旬にも閣議決定する方向で調整に入った。装備を開発し技術を保持する米国と、計2基の取得に関する金額などを詰める。政府筋が11日明らかにした。
• トランプ米大統領が来日時に「米国製軍事装備の大量購入」を求めたことも踏まえ、閣議決定で日本の姿勢をアピールする狙いがある。米側が日本などの同盟国に「応分の負担」を求めてきたことも背景だ。
• 関係者によると、イージス・アショアは米国で開発され、1基当たり約800億円。


日ASEAN首脳会議声明案判明
北朝鮮の挑発行為を非難

• 【マニラ共同】13日にマニラで開かれる安倍晋三首相と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議の議長声明案が12日、判明した。北朝鮮の核・ミサイル問題について、9月の核実験や、日本上空を通過したミサイル発射などを挙げて「最近の挑発や脅しを非難する」と表明している。ASEAN外交筋が明らかにした。
• 声明案は、日本が拉致事件の解決に全力を挙げていることにASEAN指導者が注目しているとの文言も盛り込まれた。
• 一方で、ASEANの一部加盟国と中国が領有権を争い、日本は中国による軍事拠点化に反対している南シナ海問題については、声明案では触れられていない。


日マレーシア首脳、マニラで会談
北朝鮮へ制裁完全履行を確認

• 【マニラ共同】安倍晋三首相は12日午後(日本時間同)、フィリピンの首都マニラに入った。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のマレーシアのナジブ首相、インドネシアのジョコ大統領と相次いで会談し、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議を完全に履行する方針を確認した。13日午後には中国の李克強首相とも会談する。
• 両氏との会談で安倍首相は、13日から始まるASEAN関連首脳会議について「北朝鮮への圧力を最大限まで高めるという力強いメッセージを発出したい」と訴えた。ナジブ氏は「基本的な考え方は同じだ」、ジョコ氏は「安保理決議を厳格に履行したい」と応じた。


首相、習主席の早期来日要請
相互訪問視野、対北朝鮮連携

• 【ダナン共同】安倍晋三首相は11日午後(日本時間同)、中国の習近平国家主席とベトナム中部ダナンで会談し、「適切な時期」の自身の訪中と、習氏の早期来日を要請した。習氏は「首相の訪中や往来を重視する」と応じた。両首脳は日中関係の改善推進で一致し、日本が議長国を務める日中韓首脳会談の早期開催でも合意した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮問題について、非核化を共通目標に日中両国の連携を深めると申し合わせた。
• 首相は自身の訪中と習氏の来日について来年を想定。中国トップによる2国間会談のための来日は2008年以来途絶えている。実現に向け関係改善がどこまで進むかが焦点。
会談を前に、笑顔で握手する中国の習近平国家主席(右)と安倍首相=11日、ベトナム・ダナン(代表撮影・共同)


RCEP、年内交渉妥結は断念か
マニラで閣僚会合

• 【マニラ共同】日本や中国、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の閣僚会合が12日、フィリピンの首都マニラで開かれた。日本から出席した世耕弘成経済産業相は会合後の記者会見で、年内の交渉妥結について「現時点では非常に困難」と述べ、断念する方向だとの見方を示した。
• 交渉参加国はASEAN発足50年に当たる今年中の合意を目指していたが、貿易自由化の水準などを巡り各国の主張には隔たりがあった。14日には首脳レベルで協議し、今後の交渉方針などに関する声明を発表する。
12日、フィリピン・マニラで開かれた、東アジア地域包括的経済連携の閣僚会合に参加した各国の担当閣僚ら(共同)

サイバー技術競いエジプトが優勝
トレンドマイクロ企画の世界大会

• 各国の若手技術者らが、高度なサイバー攻撃に対処できる知識や技能を競う世界大会の決勝が12日、東京都内で開かれ、さまざまな課題をクリアして最高得点となったエジプトのチームが優勝した。2チーム参加の日本は7位と10位だった。
• 大会は、情報セキュリティー会社のトレンドマイクロが2015年から始めた企画。この種のセキュリティー競技会は世界各地で盛んになっている。
• 各チームは、運営側が用意した「標的型サイバー攻撃」や「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)」などをテーマにした難しい課題に取り組んだ。スマート電球を乗っ取るといった「IoT」に関する問題も出た。
東京都内で開かれた、各国の若手技術者がサイバー技術を競う世界大会の決勝=12日午後


タイ、追い越し車線から戻り衝突
邦人死亡事故

• 【バンコク共同】タイ中部アユタヤで日本人4人が死亡した事故で、地元警察は、日本人を乗せたワゴン車が追い越し車線に出て、元の車線に戻った直後にトラックと衝突した可能性があることを11日までに明らかにした。運転手の居眠りとの関係を調べている。
• 警察によると、ワゴン車は片側2車線の国道を走行。通行人の目撃証言などによると、ワゴン車は左側の走行車線から右側の追い越し車線に移り、その後、左側の車線に戻ったところでトラックの後部に衝突した。トラックは左折しようと速度を緩めたところだった。

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