Kyodo News

11月10日

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トランプ氏、ベトナムで演説
アジアとの関係再構築示す

• 【ダナン共同】トランプ米大統領は10日、ベトナム中部ダナンで演説し、米国は「自由で開かれたインド太平洋地域の友人でありパートナーだ」と述べ、今後も地域で主導的役割を果たす決意を表明した。同時に米国の利益を最優先する「米国第一」を堅持する方針を強調。「束縛されるような」多国間の通商枠組みには加入しないとして環太平洋連携協定(TPP)離脱を正当化し、各国と2国間の通商協定を結ぶ用意を表明、アジアとの関係を再構築する考えを示した。
• トランプ氏がアジア政策について演説するのは初。南シナ海の実効支配を進める中国を念頭に法の支配や航行の自由を尊重すべきだとも訴えた。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連会合で演説するトランプ米大統領=10日、ベトナム・ダナン(AP=共同)


米ロ首脳、正式会談見送り
日程上の都合と説明

• 【ダナン共同】サンダース米大統領報道官は10日、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催地、ベトナム中部ダナンで正式に会談する予定はないと記者団に明らかにした。両首脳の日程の都合が合わないため、としている。
• ただ、サンダース氏は、両首脳はいずれもAPECの会場に居合わせるため、接触する可能性はあると述べた。北京からダナンに向かう大統領専用機(エアフォースワン)内で語った。
• トランプ氏は核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応を巡り、プーチン氏と会談して協力を求める考えを示していた。


米、60日挑発自粛なら対話か
北朝鮮の姿勢様子見

• 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は9日、国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮が核・ミサイルの実験を60日間凍結すれば、米朝対話に応じる考えを10月末に示していたと報じた。米政府当局者はティラーソン国務長官の考えと一致すると指摘している。
• 北朝鮮が最後に実験したのは9月15日。北海道上空を通過する弾道ミサイルを発射した。ただ「60日」は北朝鮮側から凍結の意思表示を受けてから数え始めることにしており、北朝鮮側の連絡を待っているという。
• ユン氏は10月30日にシンクタンク、外交問題評議会で開かれた会合で発言した。


米朝衝突の可能性は50%
今後1年以内と研究者が分析

• 【ロンドン共同】英シンクタンク国際戦略研究所(IISS)で米外交や核政策などを担当するフィッツパトリック米国事務所代表は9日までに、米国と北朝鮮が今後1年以内に衝突する可能性は「50%」と分析する文書を発表した。
• フィッツパトリック氏はまず北朝鮮が核・ミサイル開発を断念する可能性は「ゼロだ」と指摘。さらに米朝の指導者の性格を考慮し「意図していなかった衝突につながる誤解が全く生じない可能性」などを検討したところ「現状維持が続く可能性は50%より高くない」と指摘した。


米ミラー大統領補佐官を聴取
前長官解任巡り特別検察官

• 【ワシントン共同】米CNNテレビは9日、ロシア政府による昨年の米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官率いるチームがミラー大統領補佐官(政策担当)を事情聴取したと報じた。疑惑を巡り聴取された現職高官の中では最高位。
• モラー氏らは、トランプ氏が今年5月に疑惑捜査中のコミー前連邦捜査局(FBI)長官を解任した経緯について、重点的に聴き取りをしたという。モラー氏は、トランプ氏がコミー氏解任により、政権に不利な捜査の阻止を狙った司法妨害の疑いも調べている。
• ミラー氏は選挙中のロシア側との接触についても事情を聴かれたもようだ。


「イスラム国」勢力拡大
ソマリア北部、戦闘員急増

• 【ナイロビ共同】ロイター通信は10日までに、国連の報告書に基づき、ソマリア北部で過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う勢力が拡大していると報じた。昨年は戦闘員が数十人程度だったが、今年は約200人に増加したという。
• 報告書によると、この勢力はシリアやイラクのISと暗号化ソフトを使って連絡を取り合い、資金や指令を受けていたと離反者が証言。複数の専門家は、要衝を失ったシリアとイラクから戦闘員が移ってくる恐れがあると指摘している。
• 報告書は「数百人の戦闘員だけでも、地域一帯を不安定化し得る」と警告した。


ラジオでIS戦闘員勧誘曲
スウェーデンで乗っ取り

• 【ロンドン共同】スウェーデン南部マルメで10日、ラジオ局の電波が何者かに乗っ取られ、過激派組織「イスラム国」(IS)が戦闘員勧誘のために使用しているとされる曲が約30分間放送された。AP通信などが伝えた。
• 被害に遭ったのはヒット曲などを放送する民間のラジオ局。流れた曲は「アラーのために」との題名で、戦闘員になろうと繰り返し呼び掛ける内容だった。
• ラジオを聴いていた住民が同局に電話し、乗っ取りが発覚した。同局は警察と協力して調査している。


米自動運転バスが接触事故
公道運行初日、ラスベガス

• 【ニューヨーク共同】8日に米西部ネバダ州ラスベガスの公道で、実証実験として運行中の自動運転バスと配送トラックの接触事故があったことが分かった。けが人はいなかった。米メディアによると、自動運転バスの公道運行は米国で初めてで、8日は運行開始日だった。
• バスの事業会社側はツイッターで「後退してきたトラックがバスにぶつかった。人間の過失だ」と投稿した。
• ラスベガス市などによると、バスはセンサーでトラックを検知し、事故を避けるため停車したが、止まらなかったトラックが、バスのバンパー付近に接触した。
運行を始めた自動運転バスのうちの1台=8日、ネバダ州ラスベガス(AP=共同)


スター・ウォーズ新3部作製作へ
ディズニー発表

• 【ロサンゼルス共同】米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは9日、人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズで新たな3部作を製作すると発表した。ロバート・アイガー会長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。
• 1977年に第1作が公開されたシリーズは、今年12月にエピソード8「最後のジェダイ」、2019年12月にエピソード9が公開予定。ディズニーは新たな登場人物で3部作をつくるとしているが、公開時期などは不明。「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が手掛けるという。
米ハリウッドの映画館に飾られた看板=2015年12月(ゲッティ=共同)

TPP首脳合意持ち越し
カナダ、土壇場で異論

• 【ダナン(ベトナム中部)共同】米国を除く環太平洋連携協定(TPP)参加11カ国は10日、ベトナム中部ダナンで予定していた首脳会合を開けず、首脳間の大筋合意を持ち越した。9日の閣僚会合では米国抜きでの新協定発効に大筋合意したが、慎重派だったカナダが土壇場で異論を唱えた。11カ国は10日夜に急きょ閣僚会合を開き、再び調整した。
• カナダは自動車貿易の条件や知的財産ルールで合意していないと主張したとみられる。現時点で11日までのアジア太平洋経済協力会議(APEC)期間中に首脳会合を開催できるめどは立っておらず、ベトナムでの大筋合意が見送られる可能性も出てきた。
ベトナム・ダナンで開かれる予定だったTPP首脳会合の会場=10日(代表撮影・共同)


対日貿易赤字削減「早く結果を」
トランプ氏、安倍首相に

• トランプ米大統領が5~7日の来日中、日米間の貿易不均衡是正を安倍晋三首相に求めた際に「早く目に見える結果を出してほしい」と発言していたことが分かった。日米関係筋が9日、明らかにした。日本政府は、巨額の対日貿易赤字を問題視するトランプ氏が、来秋の米中間選挙前に成果を出そうとしていると分析。経済対話の次回会合を来年早期に開き、エネルギー分野などの協力を拡大する方針を伝え、理解を求める構えだ。
• 昨年の大統領選で公約に掲げた貿易赤字縮小に向けて実績を求めるトランプ氏の意向が示された形となった。


日ロ首脳、北朝鮮決議履行を確認
共同活動で来年次官級協議

• 【ダナン共同】安倍晋三首相は10日午後(日本時間同)、ロシアのプーチン大統領とベトナム中部ダナンで会談した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮への圧力強化のため、国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行する方針を確認。北方領土の共同経済活動に伴う「人の移動」の法的枠組みを巡る協議を進めるため、年内に作業部会を開催し、来年早期に次官級協議を開くことでも合意した。
• 首相は北朝鮮問題について「朝鮮半島の非核化に向けた連携について話し合いたい」と述べ「最大限の圧力」を加える必要があるとも伝えたとみられる。プーチン氏は対話重視の姿勢を明確にしており立場に隔たりがある。
会談前にロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(共同)


元慰安婦の抱擁、政治性なし
米国の駐韓代理大使が説明

• 【ソウル共同】米国のナッパー駐韓代理大使は10日までに、トランプ大統領が訪韓中の7日、大統領府での夕食会で旧日本軍の元従軍慰安婦、李容洙さん(88)と抱き合ってあいさつしたことを巡り「単なる人間的なジェスチャーで、政治的な観点から見たくはない」と述べた。9日に記者団との懇談会で述べたと、韓国メディアが伝えた。
• トランプ氏と李さんが抱き合う写真は韓国紙の中央日報が8日、1面に掲載し、電子版で「安倍(首相)に衝撃を与えた写真」と伝えた。ナッパー氏は「韓国と日本のメディアが過度に解釈しようとしている」と指摘した。


中国、海洋問題の焦点化回避要求
調整中の日中首脳会談巡り

• 安倍晋三首相がベトナムでの開催を調整している中国の習近平国家主席との首脳会談を巡り、中国側が「関係改善の流れを妨げてはならない」として、南シナ海問題に焦点を当てないよう要求していることが分かった。日中関係筋が9日、明らかにした。首相は続けて訪れるフィリピンで、李克強首相とも会談する方向だが、中国側は実施に際し、同様の要求をしているという。日本側は関係改善をにらみ、中国側の立場に配慮する姿勢を示しているもようだ。
• 安倍首相が一連の外遊中に、中国の2首脳と続けて会談すれば、極めて異例だ。


日本の報道の自由、審査か
国連人権理、特定秘密保護法も

• 【ジュネーブ共同】14日に行われる国連人権理事会の対日人権審査で、特定秘密保護法などで萎縮していると指摘される日本の報道の自由に関する問題について、欧州などの数カ国が質問内容として取り上げる可能性があることが10日、分かった。関係者が明らかにした。
• 質問では、特定秘密保護法や政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる放送法4条がメディアの独立性を脅かしているとして、改正を迫るとみられる。審査で取り上げられた場合、16日に発表される勧告内容に含まれる公算が大きくなる。


神鋼社長、不正の再発防止策公表
収益重視経営や閉鎖的風土あった

• 神戸製鋼所は10日、アルミニウム製品などのデータ不正問題に関し、原因と再発防止策をまとめた報告書を公表した。問題の原因は収益重視の経営や閉鎖的な組織風土、契約の順守に対する意識の低下があったと結論付けた。再発防止策として、各事業所やグループ会社への監視機能強化を盛り込んだ。
• 神戸製鋼の川崎博也会長兼社長はこれに先立ち経済産業省を訪問し「多くの皆さまに多大なご迷惑を掛けたことをおわび申し上げます」と改めて謝罪した。面会した多田明弘製造産業局長は「信頼回復に向けたステップになる」と述べた。
経産省の多田明弘製造産業局長(右)に報告書を手渡す神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日午後、経産省


宮城で震度4

• 11日午前1時38分ごろ、宮城県中部で震度4の地震があった。震源地は宮城県沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・9と推定される。各地の震度は次の通り。
• 震度4=宮城県中部▽震度3=岩手県沿岸南部、岩手県内陸南部、宮城県北部、宮城県南部

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