Kyodo News

11月2日

日本語メインに戻る
 
NYテロ、過激派の手法実践か
「イスラム国」永久とメモ

• 【ニューヨーク共同】米ニューヨークでピックアップトラックが通行人に突っ込み8人が死亡、12人が負傷したテロで、捜査当局は1日、過激派組織「イスラム国」(IS)を支援した疑いなどでサイフロ・サイポフ容疑者(29)を訴追した。使用した車両から、ISは「永久に続く」と書かれたメモが見つかり、携帯電話にはISに関する大量の画像や動画が保存されていた。当局は容疑者がISに感化され、テロ手法を忠実に実践したとみている。
• サイポフ容疑者はウズベキスタン出身。トランプ大統領は、移民に抽選で米国永住権を与える制度を批判、撤廃に向け議会と協議する考えを示した。

米ニューヨーク・マンハッタンで、ピックアップトラックが突っ込んだ現場に残された自転車などの残骸(AP=共同)


トランプ氏、反移民鮮明
「野獣はグアンタナモに」

• 【ワシントン共同】トランプ米大統領は1日、ニューヨークのテロを受け、移民に抽選で米国永住権(グリーンカード)を与えている制度を「できるだけ早く撤廃する」と述べ、議会と協議する考えを示した。ホワイトハウスで開いた閣議で語った。外国人の入国審査の強化も指示しており、「反移民」の姿勢を鮮明にした。
• トランプ氏は事件で拘束されたサイフロ・サイポフ容疑者(29)を「野獣」と呼んで非難し、キューバ東部グアンタナモの米海軍基地にある

テロ容疑者収容施設に送ることを検討していると表明した。
1日、米ワシントンで閣議に臨むトランプ大統領(右)(ロイター=共同)


ロシア核合意堅持でイランと共闘
プーチン大統領、トランプ氏非難

• 【テヘラン共同】ロシアのプーチン大統領は1日、訪問先のイラン首都テヘランでロウハニ大統領と会談し、2015年のイラン核合意の実効性を認めない方針を表明したトランプ米大統領を念頭に「国際的な約束に一方的に背くのは、いかなる理由でも受け入れられない」と非難、合意の堅持に向けて共闘することで一致した。イランメディアが報じた。
• 会談で両首脳は、アサド政権支援で歩調を合わせるシリア内戦についても協議し、今後も協力を継続する方針を確認。米国とは距離を置く形で、主導権の確保に向け連携を深めようとする姿勢が鮮明になった

1日、イラン首都テヘランでロウハニ大統領(右)と握手するロシアのプーチン大統領(イラン大統領府提供、ゲッティ=共同)


イージス艦衝突「回避できた」
米海軍が調査報告書で指摘

• 【ワシントン共同】米海軍は1日、静岡県・伊豆半島沖などで6月と8月に相次いだイージス艦と民間船舶の衝突事故に関する調査報告書を公表、いずれの事故も「回避できた」と指摘し、運用改善の必要性を訴えた。
• 事故はイージス駆逐艦フィッツジェラルドが伊豆半島沖で6月17日に、別のイージス駆逐艦ジョン・S・マケインが8月21日にマラッカ海峡沖でそれぞれコンテナ船やタンカーと衝突。米艦の乗組員計17人が死亡した。
• フィッツジェラルドについて報告書は、乗組員や司令官らは安全確保のための計画や基本的な見張り作業などを怠ったと分析。

米イージス駆逐艦フィッツジェラルドの損傷部分=7月、神奈川県横須賀市の米軍横須賀基地(米海軍提供)


自治州独立派を調べ、立件判断へ
プチデモン前首相は拒否姿勢

• 【バルセロナ共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、スペイン司法当局は2日、「反逆」など三つの容疑が持たれているプチデモン前州首相ら解任された前州閣僚14人のうち、独立派ナンバー2のジュンケラス前州副首相ら9人を首都マドリードの裁判所で取り調べた。今後、立件の可否を判断する。AP通信などが伝えた。
• 一方、プチデモン氏は他の聴取対象者と計5人でベルギーに滞在しており、出頭命令を拒否する姿勢を見せている。聴取に応じなかった場合、司法当局はベルギー当局を通じるなどして身柄拘束の手続きに入る見通しで、独立派と反独立派との間で緊張が高まりそうだ。


共通の武芸書、北朝鮮申請で登録
「世界の記憶」韓国側は複雑

• 【ソウル共同】朝鮮王朝時代の18世紀に編さんされた武芸の教本「武芸図譜通志」が、北朝鮮の申請により10月末、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録された。同書は木版印刷で韓国の複数の研究機関も所蔵し、武芸研究の重要な資料として知られる。韓国では「南北共同で登録できればよかった」と悔やむ声もある。
• 武芸図譜通志は剣術や槍術など24種の武芸を挿絵と共に説明。日本や中国の剣術も解説している。韓国は2008年に「伝統武芸振興法」を制定、武芸の研究・再現に力を入れているが、同書は各種研究で最も基礎的な資料と位置付けられる。

「武芸図譜通志」に描かれた挿絵(韓国学中央研究院提供・共同)


オランダ赤十字「ナチスに追従」
ユダヤ人見捨てたと謝罪

• 【ブリュッセル共同】オランダの戦争・ホロコースト・大量虐殺研究所(NIOD)は1日、第2次大戦中にナチス・ドイツに占領された際、オランダ赤十字がナチスに「安易に従い」、ユダヤ人を事実上見捨てたとの調査報告を発表した。同赤十字はこれを受け、ナチスの犠牲者と親族へ「深い謝罪」を発表した。欧米メディアが報じた。
• 調査は同赤十字からNIODに依頼。報告は、同赤十字が「ユダヤ人迫害について沈黙した」と指摘。ナチスに従ってユダヤ人への輸血を受け付けないなど「主要任務を怠った」と結論付けた。


ビンラディン容疑者PCに
アニメ CIAが公表

• 【ワシントン共同】米中央情報局(CIA)は1日、国際テロ組織アルカイダの指導者だったウサマ・ビンラディン容疑者の隠れ家で2011年に押収したコンピューターに収められていた資料の内容を公表した。本人の日記やドキュメンタリー映画「ビン・ラディンを探せ!」、米アニメ映画「カーズ」なども含まれていた。
• 米軍特殊部隊は11年5月、パキスタン北部アボタバードの隠れ家を襲撃し、ビンラディン容疑者を殺害した。大量の文書を押収して分析を進めており、CIAは15年以来、資料を順次公開。4回目の今回はコンピューターにあった文書や音声ファイルなど約47万件の資料が公開された。

第4次安倍内閣が始動
首相「結果を出す」

• 第4次安倍内閣が2日午前、本格始動した。安倍晋三首相は官邸入りの際、記者団に「国民から大きな負託を受けた。責任の重さを胸に刻みながら、一つ一つ結果を出していきたい」と述べた。「最大の挑戦」と位置付ける少子高齢化対策を含め、衆院選公約で掲げた政策を推進する。連立を組む公明党は「おごらず謙虚な政権運営を」と求めた。副大臣と政務官人事は2日午後の閣議で決定する。
• 首相は北朝鮮の核・ミサイル問題に対し、最大限に圧力を強めていく構え。
• 菅義偉官房長官は記者会見で「国際社会と緊密に連携し、いかなる事態でも国民の平和な暮らしを守り抜く」と語った。


全副大臣・政務官を再任
第4次内閣、継続性重視

• 政府は2日の閣議で、第4次安倍内閣の副大臣25人と政務官27人の人事を決定した。8月の内閣改造から約3カ月しか経過しておらず、政策遂行の継続性を重視し、全員再任した。安倍晋三首相は官邸で開かれた初めての副大臣会議で「持てる力を全て注ぎ込み、一丸となって国民のための政治に尽力することを期待する」と呼び掛けた。
• 同時に「謙虚な姿勢で真摯な政権運営に全力を尽くし、政策の実行にまい進する」と重ねて決意を表明。北朝鮮の脅威に対しては「国民の信任を背景に国際社会と連携し、力強い外交を展開する。いかなる事態にあっても国民の平和な暮らしを守り抜く」と語った。


希望共同代表選、10日投票
民進出身3氏が立候補意欲

• 希望の党は2日の両院議員総会で、小池百合子代表(東京都知事)を補佐し、国会議員を率いる「共同代表」の選挙日程を「8日告示―10日投開票」と決めた。いずれも民進党出身で衆院議員の泉健太(京都3区、当選7回)、大串博志(佐賀2区、同5回)、玉木雄一郎(香川2区、同4回)の3氏が立候補に意欲を示した。
• 泉氏は国会内で「党の責任を積極的に担いたい気持ちを持っている」と強調。大串氏は「私の考えを体現して立候補する人がいなければ、自分がやることを含め仲間と相談する」と語った。
• 玉木氏は都内でのパーティーで「日本の政治に貢献できるよう微力ながら頑張りたい」と述べた。


前原氏が民進離党
近く希望入り

• 民進党代表を辞任した前原誠司氏は2日、同党に離党届を提出し、受理された。前原氏は来週早々、希望の党(代表・小池百合子東京都知事)に入党届を提出したいと国会内で記者団に説明。「希望では一兵卒として党を支えていきたい。(自民党に代わる)新たな選択肢をつくる取り組みを行いたい」と語った。
• 前原氏によると、電話で話した民進党の大塚耕平代表は「非常に残念だ」と語ったという。前原氏は「野党で大きな固まりをつくるという方向性は大塚氏と一致している。これからしっかり連携を取っていきたい」と記者団に述べた。
• 前原氏は小池氏と共に民進、希望両党の合流を主導した。


9条に自衛隊明記、52%反対
共同通信世論調査

• 共同通信社が第4次安倍内閣の発足を受けて1、2両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、憲法9条に自衛隊を明記する安倍晋三首相の提案に反対は52・6%で、賛成38・3%を上回った。内閣支持率は49・5%で、9月2、3両日の前回調査に比べて5・0ポイント増加。不支持率は38・3%。首相(自民党総裁)が来年秋の総裁選で3選を果たして首相を続けてほしいは41・0%。続けてほしくないは51・2%だった。
• 首相は1日の記者会見で、改憲に関し、自民党内で具体的な条文案の策定を急ぐ考えを示したが、国民の理解が広がっていない実態が明らかになった。


男女平等、日本は114位
政治進出の遅れが最大の原因

• 【ジュネーブ共同】ダボス会議で知られるスイスの「世界経済フォーラム」は2日、2017年版「男女格差報告」を発表した。日本は調査対象となった144カ国中114位で、前年より順位を三つ下げ、先進7カ国(G7)で最下位だった。女性の政治進出が遅れているのが最大の原因。
• 報告書では日本は政治、経済分野で男性との格差が大きく、特に政治分野(123位)では女性の議員や閣僚が少ないことなどから前年より順位を20下げた。経済分野(114位)も前年より順位を四つ上げたものの、幹部社員の少なさなどの問題が指摘された。
• 首位はアイスランド。2位ノルウェー、3位フィンランド。


ゾロアスター教板絵を発見
世界初、正倉院楽器と類似

• 8世紀初頭に焼けたウズベキスタンにあるシルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」で、正倉院宝物に似た楽器が描かれたゾロアスター教関連の板絵が出土したと、帝塚山大(奈良市)などのチームが2日、発表した。
• 炭化しているが、祭礼の場面とみられ、同様の板絵が完全な状態で発掘されたのは世界初。シルクロード交易を担ったソグド人や、キリスト教などに影響を与えたゾロアスター教の研究に役立つ成果としている。
• 木製で、縦1・3メートル、横1・4メートルの4段構成。最上段に獅子に腰掛ける女神ナナー、下段に楽器を奏でる楽隊、火や供物をささげる人が浮き彫りされている。

ウズベキスタンで出土したゾロアスター教関連の板絵。最上段に女神、下段にハープに似た弦楽器や琵琶とみられる楽器を奏でる楽隊が浮き彫りされている(帝塚山大提供)

日本語メインに戻る