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所得税に累進税率案が浮上
来年の所得税引き下げを
見据えて

 来年1月から所得税率が現在の5%から3.75%に下がるのを見据え、民主党の州上院議員らから累進税にしようという案が出ている。2011年1月に3%から5%に引き上げられた所得税率は、2015年1月に3.75%に、2025年には3.25%まで下げる条件になっている。
しかし、財政難が続くイリノイ州は3.75%に下がれば40億ドルの税収を失うと予測され、クイン州知事は不動産税のリベートと引き替えに5%を恒久化したい考え。
今回の累進税案は5%恒久化の代替案の様なものだが、州憲では一律課税と決まっており、実施となれば州憲を替える必要がある。累進税案を支持するドン・ハーモン上院議員は11月4日の本選挙の時に住民投票にかけようと上院の承認を得たい意向だ。
一方、マイケル・マディガン下院議長は100万ドル以上の所得者に3%の追加税をかける案を出していたが、充分な支持が得られないとして取り下げた。今回の累進税案は百万長者税よりも支持を得るのは難しいと見ているようだ。同法案の通過には5分の3の支持票が必要となる。
累進税のスポンサーとなっているのはクリスチャン・ミッチェル上院議員とハーモン上議員は代替案も用意しており、所得課税額1万2,500ドル以下は税率2.9%、18万ドルまでは4.9%、それ以上は6.9%。この案が実現されるとすれば、94%の納税者が現在の5%の納税額よりも安くなるという。いずれにしても民主党の多くは、3.75%に戻すことは考えていないようだ。
昨年6月から12月にかけてギャロップが600人を対象に電話調査した結果を見ると、イリノイ州の住民の25%が「住むのに最低の州」と答え、全米最下位となっている。これは前州知事のスキャンダルや税率の高さが不人気の理由だと見られている。


州知事や長官職を2期限りに
共和党案を民主党がブロック

 イリノイ州上院分科会では4月29日、州全体から選出される州知事や長官職を2期8年に制限しようという共和党案を否決した。同案は州知事指名候補に決まったブルース・ローナー氏が共和党議員に圧力をかけて提出させたとして、民主党はローナー氏を非難している。それまで、誰もそのような任期の制限に興味を持つものはいなかったとコメントしている。
一方、パット・クイン州知事は財務長官時代の1994年に、同じく任期を8年に制限する案を出したが、州最高裁は却下した。今回共和党から提出された案は基本的には支持すると述べている。但し、今回の選挙が最後の州知事選になるかどうかについては明言を避けている。
否決された共和党案には上院議席を減らし下院議席を増やす案や、州知事が拒否した案件を覆すための票数を現在の5分の3から3分の2に引き上げる案も含まれていた。
累進税案についても協議されたが、住民投票にかけるには上院で5分の3の36票、下院で71票が必要で、スポンサーと同じ民主党内でも通過は難しいと見られている。ハーモン上院議員は「上院は通過できる」と述べているが下院では関心が低く、民主党内からも所得税を下げる約束にならないと反対論が出ている。


バラク・オバマ高校
シカゴ市北部に建設へ

 2017年の秋にBarack Obama College Preparatory High Schoolが開校することになった。場所はシカゴ市北部のディヴィジョンとハルステッドの東北側で、カブリニ・グリーン住宅跡地に建設される予定。オバマ高校は大学入学準備校で、えり抜きの生徒が入学できる。生徒の70%は市内全体から募集し、30%は周辺地区から募集されることになる。
シカゴ市北部には優秀校が点在し、なぜオバマ氏の自宅があるサウスサイドに建設しないのかという意見もあるようだ。しかし、シカゴ市の優秀校への競争率は非常に高く、昨年9月の入学には1万6,440人が願書を出したが受け入れられたのは3,200人だという。このため、シカゴ市北部に優秀校が必要なのだという。オバマ高校は最終的には1,200人の生徒の受け入れが予定されている。


ビニール袋の使用禁止案
シカゴ市分科会で承認

 シカゴ市のビニール袋使用禁止条例案が健康と環境保護分科会を通過し、シカゴ市議会全体会議にかけられることになった。近隣地方自治体との商業競争に不利になるとして反対する意見も多かったが、ラーム・エマニュエル市長は「環境を改善し生活の質を向上させる」として禁止条令を強力に支持している。
使用禁止条令が通過すれば、2015年の夏までにシカゴ市内の殆どの店やスーパーからビニール袋が消えることになる。レストランや個人商店での使用は例外なる。スーパーなどは紙の袋や再利用できるバッグ、分解するプラスティック・バッグなどを提供することになるが、消費者負担となりそうだ。

8ヶ月で30万ドルの荒稼ぎ
元クック・カウンティ首席補佐官

 クック・カウンティの前プレジデント、トッド・ストロジャー氏の首席補佐官だったカーラ・オグレスビーに6年半の懲役が申し渡された。任期中の8ヶ月間にカウンティの公金から30万ドルを盗んだもの。
オグレスビーは、ストロジャー氏の2010年の選挙運動で広報官を務めた。ストロジャー氏は2月2日の予備選で落選したが同年の11月まで任期が残っており、オグレスビーを首席補佐官として年俸12万ドルのポストに就けた。
検察によると、オグレスビーはポストについた2週間後には仲間達に2万5,000ドル未満のカウンティ事業契約を与え賄賂をキャッシュで受け取っていた。2万5,000ドルを超えない契約は、評議会で審議されることはない。ここに目を付けたオグレスビーは自らの職権を利用して仲間を優遇していた。
オグレスビーは8ヶ月後に逮捕され、逮捕の翌日に辞任した。ストロジャー氏は親族や友人のひいき雇用で非難されていたが、竹馬の友でカウンティの高官として採用していたユージーン・マリンズも賄賂で4年と3ヶ月の懲役判決を受けている。


88号線で“おめでた”
元気な赤ちゃん生まれる

 高速道路脇で“おめでた”という微笑ましい出来事があった。
4月29日の午前4時頃、陣痛が始まったリズ・シスコフさんは夫のレイさんが運転する車に乗って病院に向かっていた。グレン・エリン在住の夫妻は88号線を走っていたが、いよいよ陣痛が強くなり、リズさんは車を道路脇に駐めてくれるように頼んだ。
レイさんは911に連絡し、リズさんの様子を見ながら救急車を待った。そうするうちに赤ちゃんの頭が見え、2度の激しい陣痛が来ると赤ちゃんが生まれた。レイさんは赤ちゃんをスウェット・シャツで受けとめたという。
赤ちゃんは女の子でシャルロッテ・リバー・シスコフちゃんと名付けられた。出産数分後に救急車が到着し、リズさんと赤ちゃんは病院に運ばれた。


暴れた退役軍人にゴム弾
警官は罪状を否認

 尿管感染の治療を拒んで暴れる95歳の退役軍人を落ち着かせようと出動したパークフォーレスト署の警官が、ゴム弾を撃ち死亡させた事件で4月29日に公判があり、起訴されたクレイグ・テイラー警察官は罪状を否認した。
事件が起きたのは昨年7月で、介護施設に入っている退役軍人のジョン・ラナさんが治療を拒んで暴れていた。ラナさんは好戦的で、ナイフや杖、60センチほどある靴ベラを振り回し、施設は警察に助けを求めた。
数人の警官がやってきて、その中の1人のテイラーが約2メートルの所からラナさんに向けて5発のゴム弾を撃った。ラナさんはその数時間後に内出血で死亡した。
ラナさんの家族と弁護士は、95歳の男性に5発のゴム弾を撃つ必要があったのか、年齢を考えれば配慮が欠けていたのではないか、また、他に方法があったのではないかと警察を訴えた。また、複数の警官がいたのにテイラーだけが起訴されたのはなぜかと、疑問視している。
警察側では落ち度はなかったと主張しており、これからその証拠が出てくるとコメントしている。テイラーは約10年のキャリアを持つ警官だった。


トラックがフェンスに
ドライバーに胸の痛みか

 ノースウェスト郊外のパラタインで4月28日の午前7時半頃、トラックが道を逸れてフェンスに当たり、運転していた男性が死亡した。クック・カウンティ検察医オフィスによると、男性はシカゴ在住のジョージ・ツォーソスさん(52)だった。
ツォーソスさんはレイク・クックRd.を東向きに走っていたが、53号線の手前で路肩に逸れた。アーリントンハイツのノースウェスト・コミュニティ・ホスピタルに運ばれたが、死亡と発表された。翌日の検死によると、ツォーソスさんはハートアタックに襲われ、事故死ではなく、自然死だったという。


マラソンのショブホワが薬物違反

 女子マラソンで世界歴代2位の記録を持つロシアのリリア・ショブホワが、ドーピング違反のため同国陸連から2年間の資格停止処分を受けたことが29日、分かった。世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の公式サイトによると、ロシア陸連は2009年10月9日以降の記録を抹消した。
36歳のショブホワは3連覇を果たした11年シカゴ・マラソンで世界歴代2位の2時間18分20秒をマークし、10年ロンドン・マラソンでも優勝した。12年ロンドン五輪は途中棄権した。(共同