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井口資仁選手が古巣のホワイトソックスへ
歓迎の渦の中で始球式、感謝状や盾も

 ロッテで9月24日に引退試合を終えた井口資仁選手が9月28日、古巣のホワイトソックスに戻り、始球式に臨んだ。
井口選手を招待したソックスのオーナー、ジェリー・ラインズドーフ氏は「我らは彼が大好きですからね。ワールドシリーズのチームとしてプレイした選手だから、喜んでくれると思って。彼が引退するのは知っていましたから、もう一度戻ってもらうのがいいと思ったんですよ」と語った。また、「もう一度ソックスに返り咲いてくれれば嬉しいが、彼にはもう日本で次のプランがあるそうだから」と笑顔で語った。

 井口氏は淡いピンクのシャツに背番号15のソックス時代のユニフォームを羽織ってフィールドに現れた。新報のインタビューに「シカゴで人生初の始球式ですからね、楽しみにしています。帰って来れて良かったです」とエクボを見せた。
招待されたことに「本当に有り難いことで」と述べ、今回仕事にけじめを付けたことについて「もう次の目標に向かって今ステップし始めたので、また今度違う形でね、恩返しできたらいいなと思っています」と語った。

 ホワイトソックスから井口氏の始球式に招待された伊藤直樹在シカゴ総領事は「井口氏に何かさせて頂きたい」と、井口氏の野球を通じた日米友好促進への感謝状と、日米国旗とシカゴ市の旗をアレンジした盾を準備したという。
感謝状と盾は伊藤総領事から井口氏へ手渡され、観客席から拍手と歓声が沸き上がった。

 井口氏のソックス時代の監督オジー・ギーエン氏やポール・コネルコ選手、ジェフ・ブラム選手、ケニー・ウィリアムズ氏、ラインズドーフ氏が球場の大スクリーンに現れ、「寿司の食べ方を教えてくれた」、「偉大なチームメイトで、偉大な選手だった」、「井口はホワイトソックスのファミリーだ」などの温かいメッセージが贈られた。

 ホワイトソックスはこの日が最後のホームゲームだった。対戦相手はロサンジェルス・エンジェルズ。4回の裏、3点を先行したソックスは、5回の表に3点、6回の表に1点を許した。しかし、6回の裏にブラントリーがホームランを打ち同点に戻した。延長10回の裏、ソックスはデルモニコがサヨナラホームランを放ち、最後のホームゲームを6対4の勝利で飾った。

 ボックス席の窓には、試合を観戦する井口氏の姿が見えた。井口氏はフィールドでも球場ホールでも多くの球場関係者からハグや握手を求められ、同氏のお人柄が滲むようだった。ボックス席の一室の壁には、今も井口選手のファインプレーの写真が飾られている。

 井口氏は2005年にホワイトソックスに所属し、同年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。これによりMLB世界制覇の興奮の渦を、日本人にも分かち合ってくれた。
2006年5月20日、対カブス戦でカブスのバレット捕手がソックスのピアジンスキー選手を殴ったことから両チームの選手がダグアウトから駆け出し、乱闘となった。この後、異常に静まりかえった球場のバッターボックスに立ったのが井口選手だった。
深閑とした球場に爽快なホームランを放ち、球場は一気に熱気を取り戻した。井口選手は忘れられないシーンを残してくれた。

 井口氏は2007年、ソックス3シリーズ目の途中でトレイドによりフィリーズに移籍、2008年にはサンディエゴ・パドレスに移籍したが右肩のケガにより、同球団を去った。9月にフィリーズに復帰したが選手登録期限後であったため、ポストシリーズには出場できなかった。

 井口氏はロッテから二塁手のオファーを受け、2009年からロッテで活躍した。9月23日付けの共同通信によると、井口氏はロッテの次期監督として就任を要請されているという。井口氏が受諾すれば、米大リーグを経験した日本初の監督となる。

 井口氏は大リーグ4年間で493試合に出場、通算成績は打率2割6分8厘、44本塁打、494安打、205打点、48盗塁。


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